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石川運輸支局がロシアへの中古車輸出に「待った」

七尾港からロシアへ中古車を輸出しようとしていロシアの貨物船が操船室の上など積載禁止場所に車両を積み込んでいたとして、北陸信越運輸局石川運輸支局は船舶安全法に基づいて立ち入り検査を実施して、積載違反二十二台の輸出をストップしました。

同局が中古車の輸出を止めたのは初めてのことです。

ロシアへの中古車輸出は伏木富山港が飽和状態で七尾、金沢港からの積み出しが急増しており、同運輸支局は「積めるだけ積み込む」という違法行為の監視を強化し始めました。

石川運輸支局によると、七尾港で今月11日、「違法な積み方をしているロシア船がある」との通報が同支局にありました。

職員が現場に駆けつけ、船を調べたところ、車両の積載が禁止されている操船室の上や、救命設備と避難経路周辺にも中古車が積み込まれているのを確認しました。

同支局は、違法に積載していた車両計二十二台の輸出を認めず、船から降ろすよう指示しました。
同船は該当車両を降ろして出港しました。

この船の関係者は「なるべく多くの中古車を持ち帰りたかったらしい」(同支局)とのことでした。

財務省貿易統計によると、石川県内の港からロシアへ輸出された中古車台数は昨年(1月~11月末)、七尾港で3,924台と2005年の2,977台の約1,3倍に増えました。金沢港では昨年同時期で4,687台と、2005年の1,842台の約3倍になり、依然として旺盛なロシアの中古車購買意欲を背景に県内全体では前年比でほぼ倍増しました。

港湾関係者によると、国内有数のロシアへの中古車輸出港である伏木富山港の取り扱い台数が限界に達し、積載するまでに1週間かかるケースもあるとされている状況です。

このため富山から近く、積載台数に余裕があり、すぐに持ち出せる金沢、七尾港を選ぶ中古車輸出業者が増えていることが背景にあるようです。

石川県内の港では過去に盗難車の密輸出事件も発生しており、大阪税関金沢税関支署や県警、海保など関係機関は、輸出増加に伴う犯罪の発生に警戒を強めているようです。